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保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

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カテゴリ:●保育園について執筆・講演( 33 )

東喜連保育園様が紹介されました

「建築ジャーナル」2015年12月号に、こども施設建築集が掲載され、その中で、社会福祉法人みおつくし福祉会東喜連保育園様が紹介されましたので、お知らせいたします。是非ご一読ください。
(大塚謙太郎)

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2015-12-01 15:26 | ●保育園について執筆・講演

エンゼルキッズ押切様が紹介されました

「建築ジャーナル」2014年12月号の、特集『こども いのち みらい まもりはぐくむ建築』連動企画として、こども施設建築集が掲載され、その中で学校法人森友学園エンゼルキッズ押切様が、紹介されましたので、お知らせいたします。是非ご一読ください。
(大塚謙太郎)
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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-11-29 21:08 | ●保育園について執筆・講演

新建全国研究集会-京都 開催

新建築家技術者集団の全国研究集会が、今年は京都で開催されます。私は、第10分科会『子どもの発達と環境』に、問題提起者として参加することになりました。全国の子どもたちの建築を手掛ける設計者が集まり、議論します。是非、ご参加ください。

ホームページは下記のとおりです。
http://www.shinken-nuae.org/topics/354/

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大塚謙太郎

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-11-01 18:17 | ●保育園について執筆・講演

『あたらしい働く理由をみつけよう What is your salary?』

『何のために働くんだろう? この本は、働くみんなが抱えるたったひとつの疑問に答えるために生まれました。自分だけの働く理由を見つけられたら毎日はもっと、キラキラする』
~帯から~

本日、いろは出版から、『あたらしい働く理由をみつけよう What is your salary?』という本が発売されます。36人の人々の働く理由を紹介する本で、私、大塚も36人皆さまの末席に加わらせていただいております。
全国の書店にも並びますので、ご覧いただきたいと思います。

詳しくは、下記ホームページをご覧ください。

書籍特設サイト
URL…http://hello-iroha.com/news/salary_new/

アマゾン
URL…http://www.amazon.co.jp/dp/4902097680

また、出版記念イベントも開催される予定です。
5月31日(土)…旭屋書店なんばCITY店
6月2日(月)…渋谷ヒカリエ

『あたらしい働く理由をみつけよう What is your salary?』
日本ドリームプロジェクト編
ISBN978-4-902097-68-9
¥1,400(本体)+税
2014年5月16日発売

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(大塚謙太郎)

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-05-16 00:00 | ●保育園について執筆・講演

母校の学校案内に掲載されました

大塚は母校の、中央工学校OSAKAで、非常勤講師をさせていただいております。
中央工学校OSAKAの学校案内に、大塚の仕事内容について掲載されました。

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こどもたちのために何ができるか。
ひとりの大人として、設計という仕事をとおして考えています
建築家 大塚謙太郎氏の仕事

保育所などの、小さなこどもたちが生活する空間を専門とする建築設計事務所を主宰しています。
保育所設計の面白くもあり難しいところは、ユーザーから直接ご要望をお聞きできる他の建築とは違い、エンドユーザーであるこどもたちの考えを訊くことが難しいという点です。だから、保育士、保護者、工事業者の方々と一緒になって、こどもの頃の記憶を手繰り寄せて、こどもたちの豊かな生活空間とはどうあるべきかを議論し、力を合わせて一つの建築を作り上げていくのです。保育所建築とは、こどもたちを思う大人の気持ちの結晶であり、こどもたちへの回答です。
設計という仕事を通じて、こどもたちの成長をサポートできればいいですね。ひとりの大人として、こどもたちに何ができるのか、私たちが考えていくべき最も大切なことのひとつだと思います。

大学では、学校の先生をめざしていたのですが、3回生の終わりに起こった阪神淡路大震災がきっかけで建築に舵を切り、中央工学校に入学しました。大学と違って、実務を経験された先生が多くいらっしゃいますし、先生と学生との距離が近いので、先生方との会話の中で多くのことを教えていただきました。
初めて設計を担当したのは保育所で、それ以来、こどもたちへの建築を追求しています。失敗を繰り返しながら、少しずつ正解へと近づく日々ですが、失敗は発見でもあり、自分の成長そのものです。
悩み迷いながらも前へ踏み出せば、やがて目的がはっきりと見えてくると思います。衣食住の一つである建築は、人間の営みに欠くことのできないもの。建築を通じて、人々のために作り上げようとするものは何かを、見定めてほしいですね。
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中央工学校OSAKAの学校案内より


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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-04-20 10:26 | ●保育園について執筆・講演

親子で木とあそぼう

3月30日(日)、梅田駅すぐの、ハービスHALL大ホール(B2F)にて、
木のぬくもり♪ママまつりinおおさか【親子で木とあそぼう】と題して、
子どもたちに「木のぬくもり」を届ける取組みのワークショップ・講演会が開催されます。 

木と触れ合える、ギャラリーゾーンやリラックスゾーン、体験ゾーンもあり、
親子で木と触れ合いながら遊べる場所もあるので、ぜひご参加ください。

そこで、大塚が「こどものためにで木ること」と題して、
13時5分から20分程度、お話しさせていただきます。
よろしければ、お聞きくださいませ。

⇒⇒イベント情報はこちら

⇒⇒PDFはこちら
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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-02-24 17:13 | ●保育園について執筆・講演

連載第7回執筆しました1

「建築とまちづくり」誌に連載中の、
『設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり』で、
代表の大塚が第7回(1月号)の執筆を担当させていただきました。

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『設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり』第7回(1月号)より
『保育所に「本物」を使うということ』


■「本物」は敬遠される
 『公共建築物等における木材利用の促進に関する法律』が施行され、保育所の木質化が盛んに行われるようになってきました。法制化が遅すぎたという感はありますが、好ましいことだと思います。ただ私は、設計や建築というものを、子どもたちが生活し、育っていくための場を作る手段だと考えていて、「木」を使うこと自体が目的になってしまっているような考え方には疑問を感じます。
 私は保育所の設計にあたって、できるだけ木をはじめとする「本物」を使いたいと考えています。「本物」と言えばいろいろとあります。石もそうですし、漆喰も、煉瓦も、コルクも、瓦も、竹も、そして木も「本物」です。私が、ここで「本物」でないというのは、煉瓦調ビニルクロスとか、木目調ポリ合板とか、そういう類のものです。残念なことは、「本物」の材料の物性が、ほとんど人工材料に劣るという事実です。
 木質化された空間は、あたたかみがあってよいといいますが、もし、木目柄の長尺シートの床と、木目柄のビニルクロスの壁と、木目柄のメラミン合板の家具で構成されていたとしても、現場の先生方が、同じようにおっしゃることがよくあります。その「あたたかみ」なるものが、「本物」でなくても成立しているとすれば、大切なことは見えがかりではないのです。
 保育所では、木は本物の代表格であると同時に敬遠される材料の代表格でもあります。裸足保育をする保育所が多くありますから、床に木を使うと足の裏に削げが刺さります。屋外デッキなどで目地をとれば、足の指がはまって爪がはがれます。壁に羽目板を貼れば、節に手の指を突っ込んで怪我をします。丸太柱を立てれば背割りに手を突っ込んで抜けなくなります。木はメンテナンスがしにくいし、掃除も大変です。家具を引き摺れば木の床は傷だらけになりますし、物を当てれば木の壁はへこみます。しみ込んだ落書きは取れませんし、こぼした味噌汁の染みは幾重にも重なって、ランチルームの床を彩るわけです。
 これらが保育所で木が敬遠される理由です。木以外の「本物」でも同じです。障子紙は破れる可能性がありますし、畳は引っ掻けば毛羽立ち、コルクは退色します。「本物」には、必ずリスクが付きまといます。

■「本物」を使う理由
 なぜ、それでも「本物」にこだわるかというと、大人として、そして子の親として、子どもたちが「本物」を知る前に偽物やまがい物を見せたくないと考えるからです。そしてもうひとつ、「本物」につきまとうリスクの裏には、子どもたちの成長の機会が隠れているからです。
 例えば、かくれがコーナーに障子を使ったS保育園の先生におたずねすると、「障子紙は案外破りません。子どもたちは、たとえそれが1歳児であっても、硬いものと柔らかいものとでは触れ方が違います。初めは破れないか心配でしたが、今では障子紙を使ってよかったと思っています」とおっしゃいます。子どもたちは自分の体に触れた感触で物を理解していくということがよくわかります。
 壁や天井の板張りにある節が、お化けの目に見えてきて怖くてお昼寝ができないという子どももいました。素晴らしい想像力です。これはビニルクロスや化粧石膏ボードではありえません。
 板貼りの床でけがをする子どもは、あらかじめ予測ができることもわかってきました。節や削げが悪いというよりは歩き方の問題なのです。歩き始めの子どもたちは、爪先立ちで歩いたり、すり足で歩いたり、ユニークな癖を持っていることがあります。廊下など、ある程度歩行方向が限定される場所であれば、繊維方向をそれと直行させることで、けがを減らすことができます。つるつるのビニルシートの床であれば、なかなかその癖はとれないかもしれません。怪我ひとつで子どもは成長しますから、私はやみくもにけがの原因を排除することには賛成しません。むしろ、上手に怪我をさせてやりたいと考えています。大けがをすることなく小さな怪我をさせてやれる木は、育ちの材料と言えます。
 ちょっと贔屓目に言うと、木材は多様性の理解にもつながるのではないかと考えています。例えば、皮むき丸太を柱に使えば、太さも木肌も節の数も割れの様子もすべて一様ではありません。丸太の柱をたくさん使ったN保育園の先生におたずねすると、どうやら、子どもたちには、それぞれにお気に入りの柱があるらしいのです。人工素材と違って、個の存在自体で多様性を持ち得るのは、自然材料の最大の特徴だといえます。子どもたちは、何も言わずともそれを察知して、生活の一部として自然に多様性を理解していきます。多くの住まいが均質化している中で、少なくとも昼間の住まいである保育所は、そうさせたくないと思います。

■さぼるな大人!
 使いやすくメンテナンス性の良いまがい物が評価され、木をはじめとする「本物」は、保育の現場であまり良い評価は得られません。どうも人間は、生きることをさぼっている。このままでは、人間そのものが偽物になっていくような気がします。誤解がないようにしたいのですが、保育士の先生方がさぼっているということではなく、すべての大人たちがさぼっているということです。
 保育士の労働環境や労働条件は、他の福祉の仕事と違わず非常に厳しいものです。制度の問題もあります。保育士の定数は、0歳なら3人に対し1人、5歳なら30人に対し1人となっています。私などは、わが子1人を育てるのに四苦八苦の毎日です。30人を1人で育てるというのは想像もつかない。
 この状況で本物を使うのは、確かに簡単なことではないのです。しかし、「本物」を排除するということは、子どもたちから成長の機会のいくつかを奪っていることにほかなりません。大人に対しては嘘も方便です。でも、子どもたちに対しては、できるだけ嘘をついてはいけない。なぜ「できるだけ」なのかは後述します。だいたい、嘘にまみれた空間で、どうやって子どもたちに嘘はいけないと教えることができますか。子どもたちに対する大人の責任として、考えなければいけない。建築技術者である前に、子どもたちの手本となる大人であることを再認識したいと思うのです。
 それには十分な打ち合わせが必要です。それを怠れば、「あいつらは描きっぱなしだ」と設計者は批判を浴びますし、施工者は、クレーム対応に走りまわらなければならない。親からの心無いクレームもあるでしょう。また、お部屋を美しく保ちたいという気持ちが強い保育所さんでは、せっかくきれいにできあがった部屋を汚してはいけないと、自然に子どもたちの行動を制約するような保育になり、子どもたちが窮屈な生活を強いられるケースも案外多いのです。これでは本末転倒です。
 「本物」を使う場合は、保育所の先生方との設計打合せで、保育の上でどこまでを許容するのか十分な議論が必要です。保育は、器だけで成立するものでも、保育士の先生方だけで成立するものでもありません。ハードとソフトの総合点で、保育の質が決まるのです。だから、さまざまな事情で許容が難しい場合は、すぐに提案を取り下げます。ハードの点数が劣っても、ソフトで盛り返してもらえれば総合点としては高くなるだろうと考えるからです。ここが前述の「できるだけ」の理由です。
 だから、一方的に本物を使わなければだめだと考えているわけではありません。保育現場の状況を考えずに、本物をお勧めするのは設計者のエゴイズムに他ならず、押し付けは確実にマイナス側に働きます。保育に対して「本物」の持てる力を存分に発揮させてやるには、使い手の理解が欠かせません。
 保育所の建築は、園の先生方・保護者・設計者・施工者が手を携えて考えていかなければ、成功しないのです。

▼ちびっこ計画ホームページには、見やすいPDFデータを掲載しておりますのでご覧くださいませ。
新建築家技術者集団 月刊誌「建築とまちづくり」第7回(H26.01)

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-01-09 23:16 | ●保育園について執筆・講演

連載第6回執筆しました1

「建築とまちづくり」誌に連載中の、
『設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり』で、
代表の大塚が第6回(12月号)の執筆を担当させていただきました。
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『設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり』第6回(12月号)より

 私の仕事は、保育所建築の設計です。先日、東京サレジオ学園という児童養護施設を見学しました。「保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護」(※1)するのが法律上の主たる目的です。
 保育所と養護施設との決定的な違いは、そこで暮らす子どもたちが毎日保護者と顔を合わせるかどうかという点です。養護施設で暮らす子どもたちは18年間のほとんどを、場合によってはすべてを、保護者とは別居して暮らしています。
 一方保育所は、当然のことながらそうではありません。そうではありませんが、1日13時間の保育が常態化し、朝は目も覚めやらぬうちから服を着せられ、時には食事もとらずに保育所に送り届けられ、夜は夕食を食べて風呂に入って寝るだけの毎日に、休日保育まで付いてきます。それは、第一義的責任があるはずの「保護者のニーズ」なのです。
 ある保育所の所長は、「親から子育ての権利を奪うたらあかん」と、休日保育の実施を頑なに拒みます。平日に長時間保育に預けるのだから、休日はしっかりと親子の時間をとりなさいという趣旨です。ニーズと責任の狭間で保育所が抱える矛盾が浮かび上がってきます。
 私も、娘を保育所に入れながら、他人の子どもが暮らすための保育所を設計するという愚かな父親ですが、昨今の3歳未満児保育の拡大や、市場原理の導入など、疑問を感じる部分が多くあります。急速に保育所の量の確保が進んでいますが、保育の質はそれに追従できていないからです。仮に、保育所が社会のニーズによる「必要悪」であって、この流れを変えられないとすれば、私たち大人は、自らのための「必要悪」をどのようにつくっていけばよいのかを、真剣に議論する必要があるでしょう。
 全国社会福祉協議会が平成22年に出した「養育単位の小規模化プロジェクト・提言」の統計によれば、児童養護施設では20%超の施設が小舎制を採用しています。1900年代初頭に石井十次(※2)によって実践された小舎制が現代の児童養護施設に浸透しつつあるのに対し、保育所は今なお、片廊下型大舎制のくびきから抜け出せておらず、他の福祉施設に比べて遅れをとっていると言わざるを得ません。両者の設置目的は違いますが、養護や保育が18年という長きに渡るか、1日13時間が6年間断続的に繰り返されるかの違いこそあれ、暮らしの場という本質は同じでしょう。生活集団の規模や、適正な保育士の人数など、制度を含めた生活条件のさらなる向上が必要です。
 一方で、保育室の面積の狭さは、子どもの生活の質を直接的に下げている原因の一つです。広ければよいというものではありませんが、保育の質を保つには、児童福祉施設最低基準以上の面積的なゆとりが必要だと思います。
 これまで、最低基準に基づいてつくられてきた保育所は、大部屋に限界まで子どもたちを詰め込むというものが主流です。食寝分離はおろか、おまるによる用便と食事が同じ場所で行われることもしばしばです。遊戯室を最低基準面積に算入するという方法で、定員弾力化の名のもと、子どもたちをぎゅうぎゅうに詰め込んだ結果、保育室単体でみれば最低基準面積を割っている保育所などいくらでもあります。数字上は見えてきませんが、実態はあまりにも酷い状況です。
 最低基準面積がなぜ狭いと言われるかは、布団・食事テール・椅子・ロッカー・絵本棚・おもちゃ棚・遊具・保育士机などを並べてみれば、建築や保育のプロでなくても、一目瞭然なのです。それを知ってか知らぬか、厚生労働省の「保育所保育指針」は、「保育室は、子どもにとって家庭的な親しみとくつろぎの場」であると高らかに謳い上げています。この隔たりは大きい。足の踏み場もない大部屋のどこが家庭的であり、子どもたち同士の衝突が多発する状況でどのようにくつろげばよいのでしょうか。
 この指針の実現を目指すなら、私たちは大きな努力を払わねばなりません。その責任は行政にあり、経営者にあり、保育者にあり、保護者にあります。そして設計者の責任もまた大きいのです。そのくびきでもがいている設計者の一人としての私も、それを承知で子を預けている保護者の一人としての私もまた、同じです。
 待機児童削減のために、多くの保育所が新たに誕生しています。同時に、戦後建てられた園舎の多くが耐用年限を迎え、建て替えの需要が増えています。この保育所建設ラッシュは、我々大人がこのくびきを脱し、子どもたちへの責任を果たすべく努力できる絶好にして最後のチャンスではないでしょうか。この機を逃せば、これまで脈々と続いてきたこの流れは、さらに50年の命を与えられ、急増したその絶対数によって、もはや動かすことができなくなるであろうことは想像に難くありません。
 子育てに設計という職能で寄与できることは、大きな喜びです。しかし、設計者だけで成し得る仕事でないのは明らかです。今必要なことは、設計者の独善ではなく、保育に関わるすべての大人が足並みを揃え、この課題と真剣に向きあうことだと思うのです。

※1 児童福祉法第41条
※2 石井十次( 1865年~1914年) 日本で最初の孤児院と言われる岡山孤児院を創設。一時は1200名もの子どもたちを預かり、生涯を孤児救済に捧げた。小舎制と里親制度の導入、収容児の年齢発達区分にしたがった保護教育体制の整備など、児童福祉事業として画期的な試みを行った。「児童福祉の父」と呼ばれる。



▼ちびっこ計画ホームページには、見やすいPDFデータを掲載しておりますのでご覧くださいませ。
『設計者からみた子どもたちの豊かな空間づくり』第6回(12月号)PDF


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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2013-12-25 23:42 | ●保育園について執筆・講演

連載第6回執筆しました2

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2013-12-25 22:39 | ●保育園について執筆・講演

B-ismに掲載されました1

私の母校、佛教大学の広報誌「B-ism」第7号の、OB OG Listen up のコーナーに掲載されましたので、お知らせします。
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ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2013-12-16 21:18 | ●保育園について執筆・講演