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保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

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おすすめの本:『赤ちゃんの不思議』

 「赤ちゃん学」という学問がある。
 筆者は東京大学の教授で、その道の第一人者だ。実は、「赤ちゃん」について科学的に未解明な点が多い。私にも経験があるが、娘が赤ちゃんの頃、私があかんべーの要領で舌を出すと、彼女は同じように可愛い舌をぺろっと出したことがある。これは、「新生児模倣」というものだそうで、鏡を見たこともないのに、舌がどこにあるのかを認識しているわけで、考えれば不思議なことである。
 「いないいないばあ」が喜ばれるわけ、テレビ映像と現実との区別、早期教育の是非、心を認識するか、など興味深いテーマを様々な実験を元に解明していく。そして子育てには「赤ちゃんの小さくても強い力を信じ」ることが重要だと説く。
 子育てを、科学のみでとらえることは必ずしも良いわけではないかも知れないが、うつ伏せ寝を止めれば突然死が激減したように、誤った非科学的常識が、時に幼い命を奪うこともある。この本は、多少難解ではあるが、赤ちゃんの持つ様々な能力に出会える、おもしろい一冊である。
(大塚謙太郎)
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BOOK DATA
赤ちゃんの不思議
【著】開一夫
価格●756円(本体720円+税)
出版●岩波書店
発行●2011年5月
ISBN●978-4-00-431311-3
17.3×10.6cm、192頁
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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2012-07-30 18:59 | ●おすすめの本

日々の雑感:プラッチックトロンボーン

 私のトロンボーン歴は26年で、実は建築歴より長い。ここ2年ほど、忙しさに感けて御無沙汰しているところに先日発見したのは、なんとオールプラッチック製のトロンボーン。その充実のカラーラインナップは、きんぴかの真鍮製高級トロンボーンたちの間でひときわ鮮やかな、赤・青・黄・緑の4色。スライドやウォーターキーはシックなブラックである。ボアはだいたい細管で、調子はかろうじてB♭。ベルは、カラーガードに殴られようが、野球応援で硬球があたろうがへこみそうもない頑強な肉厚樹脂二枚取りだ。ぺらぺらの肩紐付きソフトケースに、リムに平らな面がほとんどない透明超軽量マウスピース、楽器に貼付済で剥がすとねばねばが残るMade in china文字入り大型シールなどの充実の付属品がついて、お値段は高いのか安いのかよくわからない13,800円である。
 本来なら高級楽器を買い求める客が使うであろう試奏室を占拠し、とりあえずチューニングB♭をひと吹き。・・・!。驚くなかれ、かなりイイ音がする。ひょっとして自分が上手になったのかと思ったが、2年もさぼっていてそんなはずはない。A4サイズ片面1枚のみの取扱説明書をよく見れば、発売元はノナカ貿易とある。ノナカの自信作であれば、これは買いであろう。

 それ以来、少年パズーがごとく、朝一曲吹いてから(但しpppで、2歳の娘にむかって「おかあさんといっしょ」の歯磨きの歌)、仕事に出かける毎日である。私は黄色を購入した。残る3色をどなたかにお買い求めいただいて、プラトロ四重奏団を結成し、全国保育所ツアーをするのが目下の夢である。どなたか、ご参加いただける奇特な方はいらっしゃらないだろうか。
(大塚謙太郎)

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2012-07-19 23:08 | ●日々の雑感

おすすめの本:『虫眼とアニ眼』

 養老孟司と宮崎駿の対談集である。巻頭に『養老さんと話してぼくが思ったこと』と題した宮崎氏の画集がある。保育園やホスピスから、理想のまちづくりまで描くその数々は、建築士の私にとって強烈な刺激である。
 宮崎氏の描く保育園は、床が「三和土」であり、屋上は「はらっぱ」であり、それらが多層に絡み合う土と緑に覆われた立体空間だ。そして宮崎氏は「大人が手と口を出さなければ子供達はすぐ元気になる!!先生たちの考え方が鍵だし、親の考え方を変えるのも大切。その裏づけになる空間が要る」と語る。その「裏づけになる空間」を設計するのが私たちの仕事だ。しかし、「プラスチックをかくす」ことは難しく、「木や土」すらままならない。ましてや「水と火」などなかなか実現できない。
 宮崎氏は「あぶなくしないと子供は育たない」と言い切る。それを提案するには勇気が要るが、それを、建築士としてではなく、こどもたちに対する大人の責任として考え、こどもたちの成長に寄与する園舎を、前向きに提案していくべきだと考えるようになった。
 建築士は、コスト・法令・工期・性能・安全性など様々な要件によって雁字搦めに縛られている。実現させるのは簡単なことではない。しかし、空想の世界で筆を走らせる宮崎氏に羨ましさを感じてはいけないと思う。現実にそれを作ることができるのは、私たち建築士であり、むしろ宮崎氏から羨望のまなざしで見られなくてはいけないはずだからだ。
(大塚謙太郎)

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BOOK DATA
虫眼とアニ眼
【著】養老孟司、宮崎駿
価格●460円(本体438円+税)
出版●新潮社
発行●2008年2月
ISBN●978-4-10-134051-7
15.0×10.8cm、192頁

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2012-07-10 00:06 | ●おすすめの本

お知らせ:法定の定期講習を修了いたしました

 建築士事務所に属する建築士は、「建築士法」において、3年ごとの建築士定期講習が義務付けられています。去る5月28日に、大阪国際会議場にて実施されました定期講習に出席し、修了考査に合格いたしましたので、ご報告いたします。
(大塚謙太郎)
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ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2012-07-02 15:32 | ●お知らせ