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保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

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おすすめの本:『日本における保育園の誕生』

 明治期の民間保育所の立ち上げから、大正期の公立保育所の設立まで、我が国における保育所の黎明期を詳細に追う。東京女子師範付属幼稚園や二葉保育園から、岡弘毅の保育一元化論、石井十次らの児童保護事業なども射程に収め、先人たちが子どもたちの貧困に対し如何に尽力してきたのか、定員・保育士数・保育料・日課・法令・貧困の実情など、あらゆる視点から当時の状況を考察し、園舎の平面図や当時の写真など豊富な資料とともに詳らかにする。
 小規模保育所の公募が始まり、株式会社に門戸を開く動きが加速し、来年度から認定こども園の新制度が動き出すという変革期にあって、保育所は急速に多様化し、その数を増やしている。先人たちの尽力の積み重ねで切り開かれてきた保育所というシステムを、継承し、未来へつないでいく責務を負う私たちが、まず理解する必要があるであろう保育所の原点を知ることができる貴重な一冊だ。
 果たして、現代の私たちが作り、運営している保育所が、先人たちの想いを継承できているのか、自らに問いかけてみたい。

BOOK DATA
日本における保育園の誕生
子どもたちの貧困に挑んだ人びと
【著】宍戸健夫
価格●本体3200円+税
出版●新読書社
ISBN●978-4-7880-1180-9
発行●2014年8月
仕様●21cm×15cm、378頁
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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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by chibicco-plan | 2014-10-24 19:07 | ●おすすめの本