大塚は母校の、中央工学校OSAKAで、非常勤講師をさせていただいております。
中央工学校OSAKAの学校案内に、大塚の仕事内容について掲載されました。
こどもたちのために何ができるか。
ひとりの大人として、設計という仕事をとおして考えています
建築家 大塚謙太郎氏の仕事
保育所などの、小さなこどもたちが生活する空間を専門とする建築設計事務所を主宰しています。
保育所設計の面白くもあり難しいところは、ユーザーから直接ご要望をお聞きできる他の建築とは違い、エンドユーザーであるこどもたちの考えを訊くことが難しいという点です。だから、保育士、保護者、工事業者の方々と一緒になって、こどもの頃の記憶を手繰り寄せて、こどもたちの豊かな生活空間とはどうあるべきかを議論し、力を合わせて一つの建築を作り上げていくのです。保育所建築とは、こどもたちを思う大人の気持ちの結晶であり、こどもたちへの回答です。
設計という仕事を通じて、こどもたちの成長をサポートできればいいですね。ひとりの大人として、こどもたちに何ができるのか、私たちが考えていくべき最も大切なことのひとつだと思います。
大学では、学校の先生をめざしていたのですが、3回生の終わりに起こった阪神淡路大震災がきっかけで建築に舵を切り、中央工学校に入学しました。大学と違って、実務を経験された先生が多くいらっしゃいますし、先生と学生との距離が近いので、先生方との会話の中で多くのことを教えていただきました。
初めて設計を担当したのは保育所で、それ以来、こどもたちへの建築を追求しています。失敗を繰り返しながら、少しずつ正解へと近づく日々ですが、失敗は発見でもあり、自分の成長そのものです。
悩み迷いながらも前へ踏み出せば、やがて目的がはっきりと見えてくると思います。衣食住の一つである建築は、人間の営みに欠くことのできないもの。建築を通じて、人々のために作り上げようとするものは何かを、見定めてほしいですね。
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中央工学校OSAKAの学校案内より
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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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