ブログトップ

保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

chibiplan.exblog.jp

<   2018年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

もえしろ設計を用いた木造2階建ての保育園「エンゼルキッズ押切」様のご紹介

私ども、ちびっこ計画で設計を手がけました「学校法人森友学園 エンゼルキッズ押切」様をご紹介します。

0~3歳児までを預かる名古屋市独自の方式の保育所である。和の雰囲気を取り入れたデザイン、ステージやベンチにもなる階段、受入コーナー方式のスタイル、保育士自身がこどもの感覚に近づく必要があるという考えを形にしたかくれがコーナー、心が不安定になったこどもたちが落ち着ける小部屋、プラスチックではない本物の石や木といった材料を使うこと等、これまで学園が培ってきた「学校法人が考える保育所」を継承し具現化した。もえしろ設計を用いた構造を採用し、木造2階建て準耐火建築物の園舎としたのも、耐火建築物で陥りがちな「施設」的な場ではなく、「おうち」に近い「暮らしの場」を提供するという学園が実践してきたスタイルのひとつだ。存在感のある美しい木肌の独立柱は、21cm角の杉の無垢材である。手洗いは既製品を用いず、低年齢児の体型に合わせた寸法でステンレスで製作したり、VOCやウイルスを分解する性質としっとりとした質感を併せ持つ漆喰壁紙の使用、こどもの生活領域である床面付近の通風を行う地窓を設けること、上階の音を遮る遮音床工法の採用など、上質な暮らしを実現するための工夫で満たされた園舎である。新設園ながら開園後間もなく満員となり、今日もこどもたちの明るい笑顔があふれている。(大塚謙太郎)

a0279334_11595150.jpg
a0279334_11595838.jpg
掲載ページはこちらです。


●---------------------------------------------●
保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
●---------------------------------------------●
by chibicco-plan | 2018-08-20 12:00 | ●保育園設計の考え方

ホームページを更新しました!

ホームページを更新しましたのでお知らせします。

「社会福祉法人檸檬会 レイモンド西淀保育園」様のページを追加しました。
ぜひご覧ください。
掲載ページはこちらです。

●---------------------------------------------●
保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
●---------------------------------------------●
by chibicco-plan | 2018-08-17 16:53 | ●お知らせ

建築士定期講習を修了しました。

建築士定期講習を修了しました。

建築士定期講習とは・・・
建築士法の規定により、建築士事務所に所属する一級建築士、二級建築士又は木造建築士は、3年毎に国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関が行う、一級建築士定期講習、二級建築士定期講習又は木造建築士定期講習を受講することが義務付けられています。


a0279334_14545793.jpg

●---------------------------------------------●

保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
●---------------------------------------------●

by chibicco-plan | 2018-08-03 14:55 | ●お知らせ

インテリアプランナー登録更新しました。

インテリアプランナー登録更新しました。


「インテリアプランナー資格制度」とは・・・
インテリア設計等に係る知識や技術・技能に習熟した者に社会的な光を当て、インテリア設計業務を職種として確立することで、インテリア設計の質の維持・向上を図るという社会的要請のもとに、昭和62年度に創設されたものです。
インテリアプランナーの登録の有効期間は5年間で、登録者は、「更新講習」を修了し、「更新の登録」を受けることとなっています。



a0279334_14521520.jpg

●---------------------------------------------●
保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
●---------------------------------------------●

by chibicco-plan | 2018-08-03 14:53 | ●お知らせ

くじら雲の印象 その3

 お昼前、庭先でカレーライス作りが始まった。実の詰まった硬い人参を、最後まで根気よく切るこどもたちの姿が印象的だった。大人が電話帳を切っているぐらいの感覚かと思ったりしたが、自分で何かを成し遂げる嬉しさを、こどもたちは感じているのだろう。不揃いの野菜がたっぷり入ったカレーを、おいしくいただいた。
 この庭先空間と、それに連なる内外の境界としての縁側が、とても有意義なものであることを、こどもたちと一緒に調理することで再確認できた。くじら雲では、運動場はなく庭先があり、厨房はなく台所があり、廊下はなく縁側があって、保育室は8帖間なのだ。静かな時間は落ち着き、遊ぶときは縦横無尽に駆け回ることができる。民家を園舎に使うということは、場の大きさが、より、こどものスケールに近づくということであり、広い外部との組み合わせで、めりはりの効いた生活空間を実現させている。園舎(というより、おうち)では、板、畳、三和土と様々な床が子どもたちを迎える。狭い階段下に潜り込んだり、障子(指詰防止が施された木製戸より、はるかに自由で安全)を開け閉てして、部屋の大きさを変化させたり、山側の部屋では闇を得ることができたりと、多種多様な空間の選択ができる。広い場所があれば、狭いところ、明るい場所があれば、暗いところ、大小、硬軟、高低、寒暖、様々な空間が用意されている。入ってはいけない場所には、施錠するのではなく、飾りものを並べるなど、やさしいバリアが設けられている。そこでは、「入れない」のではなく、「入らない」という意志のある選択ができる。
 住環境の均質化が進む中で、様々な素材に触れ、空間を体験し、選択していくということが、「育ち」に繋がっているとすれば、建築や造園というものが、こどもたちの暮らしに、微力ながら貢献できているのかもしれない。このワークショップの中で、建築上の工夫にどれだけ意味があるのか、もしくは、建築に意義を見いだせない、といった思いを吐露された方がいらしたが、くじら雲のこどもたちに出会って、私は、少し、勇気づけられたような気持ちでいる。
 建築の専門家と、保育の専門家がひざを突き合わせて話しあうということは、とても有意義で、こどもたちの暮らしをサポートする者同士、これからも、さらに知識を深めていけたらと思う。

●---------------------------------------------●
保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所

●---------------------------------------------●

by chibicco-plan | 2018-08-01 10:00 | ●保育園設計の考え方