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保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

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「母里保育園」様と「かにがさか保育園」様が株式会社イケダコーポレーションの冊子に掲載されました

わたしたち「ちびっこ計画」が設計させていただきました「社会福祉法人母里福祉会 母里保育園」様と、「社会福祉法人和坂福祉会 かにがさか保育園」様が、株式会社イケダコーポレーションの冊子「春夏秋冬、健やかな木とともに」に掲載されました。


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株式会社イケダコーポレーションのホームページはこちらです。



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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2019-06-06 11:19 | ●紹介されました

『こどものためにで木ること』~内装に係る法規制を考える~ 4

木育のこと

S保育園の増築工事で内装工事の時期に、5歳の在園児さんを対象に実演会を実施しました。現場監督・現場助手・大工棟梁のみなさんが、道具の説明等を行い、

床板貼りを実演してくれました。最後に質問会を実施しまして、「おうちはどうやって建てるんですか?」という園児の問いに、棟梁は「いろんなお仕事の職人さんが、みんなで力を合わせて建てるんやで」と答えられました。澱みなく自然にこんなに気の利いた答えができるということは、日常からそれを大切に思って仕事をしておられるはずで、素晴らしい棟梁に出会えたなと思いました。この実演会を通して、大人が真剣に仕事に取組む生の姿や、力を合わせて一つのものを作り上げることの大切さなどを、こどもたちが感じ取ってくれたものと思います。

「木育」意味ですが、一般的には「こどもの頃から、木材に接することにより、その良さを体感し、森林の大切さや木材に対する理解を深めてもらう」という程の意味と考えてよいかと思います。しかし、こどもたちは木や森のために生きているわけではないし、むしろ、木や森に育ててもらう立場なのです。そもそもそれらを供給する機能を破壊してしまったのは、こどもたちではなく我々大人の仕業なのです。この定義ですと、我々大人ができなかったこと、若しくはやってしまったことへのつけをこどもたちにまわしているような気がするのです。だから、言うとすれば、木育とは「木」を通してこどもたちの成長を支援するものと考えて、「木の良さも、そして悪さも体感し、生きることへの理解を深めてもらう」という表現にしていただいたらどうでしょう。少しオーバーな気もしますが、それだけの力を「木」は持っていると私は考えています。

 ちょっと贔屓目に言うと、木材は多様性の理解にもつながるのではないかと考えています。例えば、皮むき丸太を柱に使えば、太さも木肌も節の数も割れの様子もすべて一様ではありません。丸太の柱をたくさん使ったN保育園の先生におたずねすると、どうやら、こどもたちには、それぞれにお気に入りの柱があるらしいのです。色の違いでしか変化を持たせられない人工素材と違って、個の存在自体で多様性を持ち得るのは、自然材料の最大の特徴だといえます。こどもたちは、何も言わずともそれを察知して、生活の一部として自然に多様性を理解していきます。

 保育所保育指針には「保育所は、こどもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場である」と示されています。自宅よりも長い時間生活する場ですから、やはり住まいと同等の設えが必要だと思います。


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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2019-06-04 10:00 | ●保育園について執筆・講演

『こどものためにで木ること』~内装に係る法規制を考える~ 3

保育士の労働環境や労働条件というものは、他の福祉の仕事と違わず非常に厳しいものです。

保育士の定数は、0歳なら3人に対し1人、5歳なら30人に対し1人となっています。私などは、わが子1人を育てるのに四苦八苦の毎日です。子どもたち30人を1人で育てるというのは想像もつかない。

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 この状況で、木を敬遠するなと言っても、一筋縄ではいかないのです。しかし、同時に「本物」を排除するということは、こどもたちから成長の機会のいくつかを奪っていることにほかなりません。大人に対しては嘘も方便です。でも、子どもたちに対しては、できるだけ嘘をついてはいけない。「できるだけ」が入りますが、なぜ入るかは後で述べます。だいたい、嘘にまみれた空間で、どうしてこどもたちに嘘はいけないと教えることができますか。こどもたちに対する大人の責任として、やらなければいけない。私の設計ポリシーはそこです。まがい物に走るのは楽です。建築技術者である前に、こどもたちの手本となる大人であることを再認識したいと思うのです。

 しかし、それは簡単なことではありません。十分な打ち合わせを重ねずに、ふんだんに木を使えば、「あいつらは描きっぱなしだ」と設計者は批判を浴びますし、施工者は、クレーム対応に走りまわらなければならないでしょう。そのような状況は、設計する前から簡単に予測がつきます。ですから、木を使う場合は、保育園の先生方との設計打合せで、保育の上でどこまでを許容するのか十分な確認が必要です。潤沢な予算がない場合がほとんどですから、予算配分上の検討も必要です。保育は器だけでは成立しませんし、保育士の先生方だけでも成立しません。ハードとソフトの総合点で、保育の質が決まるのです。だから、木がお好みでない場合や、さまざまな事情で許容が難しい場合は、直ぐに提案を取り下げます。ハードの点数が劣っても、ソフトで盛り返してもらえれば総合点としては、高くなるだろうと考えるからです。ここが前述の「できるだけ」の理由です。だから、一方的に木質化がよい、本物にしなければだめだと考えているわけではありません。保育現場の状況を考えずに、木はいい材料ですとお勧めするのは、設計者のエゴイズムに他ならない。どんなに本物を使おうとも、仕様の押し付けは確実にマイナス側に働きます。保育に対して木の持てる力を存分に発揮させてやるには、使い手の理解が欠かせないのです。保育園の木質化は、園の先生方・保護者・設計者・施工者が手を携えて考えていかなければ、成功しません。



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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2019-05-28 10:10 | ●保育園設計の考え方

『こどものためにで木ること』~内装に係る法規制を考える~ 2

 木は、私自身も大好きな材料の一つなのですが、保育園においては、木は敬遠される材料の代表格です。裸足保育が基本ですから、床に木を使うと足の裏に削げが刺さります。屋外デッキ等で、目地をとれば足の指がはまって爪がはがれます。壁に、羽目板を貼れば、節に手の指を突っ込んで怪我をします。丸太柱を立てれば、背割りに手を突っ込んで抜けなくなります。第一、木はメンテナンスがしにくいのです。掃除も大変です。家具を動かせば木の床は傷だらけになりますし、物を当てれば木の壁はへこみます。しみ込んだ落書きは取れませんし、こぼした味噌汁の染みは幾重にも重なって、ランチルームの床を彩るわけです。最近では、衛生状態に関して多方面から口うるさく言われます。床上にノロウイルスに感染した子供が嘔吐すれば、飛散に気を付けながら清掃して、次亜塩素酸で殺菌するわけですが、杉の無垢板であれば、目地や節に残留物がないかとか、繊維の間にしみ込んでいないかとか、いろいろと気になるわけです。人件費や材料費の急激な高騰で、コスト面も心配です。上げればきりがありませんが、これらが保育園で「木」を使いにくい理由です。

怪我ひとつで子どもは成長しますから、私はやみくもにけがの原因を排除することには賛成しません。むしろ、上手に怪我をさせてやりたいと考えています。それには、木が最適なのです。大けがをすることなく小さな怪我をさせてやれる、育ちの材料と言えます。

 使いやすくメンテナンス性の良いまがい物が評価され、木をはじめとする「本物」は、保育の現場ではあまり良い評価は得られません。

床材のためにけがをするこどもは、あらかじめ予測ができることもわかってきました。節や削げが悪いというよりは歩き方の問題なのです。歩き始めのこどもたちは、爪先立ちで歩いたり、すり足で歩いたり、ユニークな癖を持っているこどもたちがいます。

 そしてもうひとつ、「本物」につきまとうリスクの裏には、必ずこどもたちの成長の機会が隠れているからです。例えば、障子を使わせていただいたS保育園の先生におたずねすると、「障子紙は案外破りません。こどもたちは、たとえそれが1歳児であっても、硬いものと柔らかいものとでは触れ方が違います。初めは破れないか心配でしたが、今では障子紙を使ってよかったと思っています。」とこうおっしゃいます。こどもたちは自分の体に触れた感触で物を理解していくということがよくわかります。壁や天井の板張りにある節が、お化けの目に見えてきて怖くてお昼寝ができないというこどももいました。素晴らしい想像力です。



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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2019-05-21 10:00 | ●保育園設計の考え方

「ワールドインテリアウィーク2019」セミナー&トークセッションで講演します

「ワールドインテリアウィーク2019」で行われる セミナー&トークセッション『時代が求めるデザイン』において、私ども ちびっこ計画代表の大塚謙太郎が講演いたします。

セミナー&トークセッション
  • 日時:2019年5月27日(月16:00 -18:10 )
  • 会場:DESIGN HUB内 インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
    (東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウンタワー5階)

    詳細はこちらをご覧ください。

    先日受賞しました「平成30年度キッチン空間アイデアコンテスト協会会長賞」の詳細に関しましては、こちらをご覧ください。



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  • # by chibicco-plan | 2019-05-16 10:22 | ●お知らせ