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保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

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インテリアプランナー登録更新しました。

インテリアプランナー登録更新しました。


「インテリアプランナー資格制度」とは・・・
インテリア設計等に係る知識や技術・技能に習熟した者に社会的な光を当て、インテリア設計業務を職種として確立することで、インテリア設計の質の維持・向上を図るという社会的要請のもとに、昭和62年度に創設されたものです。
インテリアプランナーの登録の有効期間は5年間で、登録者は、「更新講習」を修了し、「更新の登録」を受けることとなっています。



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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2018-08-03 14:53 | ●お知らせ

くじら雲の印象 その3

 お昼前、庭先でカレーライス作りが始まった。実の詰まった硬い人参を、最後まで根気よく切るこどもたちの姿が印象的だった。大人が電話帳を切っているぐらいの感覚かと思ったりしたが、自分で何かを成し遂げる嬉しさを、こどもたちは感じているのだろう。不揃いの野菜がたっぷり入ったカレーを、おいしくいただいた。
 この庭先空間と、それに連なる内外の境界としての縁側が、とても有意義なものであることを、こどもたちと一緒に調理することで再確認できた。くじら雲では、運動場はなく庭先があり、厨房はなく台所があり、廊下はなく縁側があって、保育室は8帖間なのだ。静かな時間は落ち着き、遊ぶときは縦横無尽に駆け回ることができる。民家を園舎に使うということは、場の大きさが、より、こどものスケールに近づくということであり、広い外部との組み合わせで、めりはりの効いた生活空間を実現させている。園舎(というより、おうち)では、板、畳、三和土と様々な床が子どもたちを迎える。狭い階段下に潜り込んだり、障子(指詰防止が施された木製戸より、はるかに自由で安全)を開け閉てして、部屋の大きさを変化させたり、山側の部屋では闇を得ることができたりと、多種多様な空間の選択ができる。広い場所があれば、狭いところ、明るい場所があれば、暗いところ、大小、硬軟、高低、寒暖、様々な空間が用意されている。入ってはいけない場所には、施錠するのではなく、飾りものを並べるなど、やさしいバリアが設けられている。そこでは、「入れない」のではなく、「入らない」という意志のある選択ができる。
 住環境の均質化が進む中で、様々な素材に触れ、空間を体験し、選択していくということが、「育ち」に繋がっているとすれば、建築や造園というものが、こどもたちの暮らしに、微力ながら貢献できているのかもしれない。このワークショップの中で、建築上の工夫にどれだけ意味があるのか、もしくは、建築に意義を見いだせない、といった思いを吐露された方がいらしたが、くじら雲のこどもたちに出会って、私は、少し、勇気づけられたような気持ちでいる。
 建築の専門家と、保育の専門家がひざを突き合わせて話しあうということは、とても有意義で、こどもたちの暮らしをサポートする者同士、これからも、さらに知識を深めていけたらと思う。

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所

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# by chibicco-plan | 2018-08-01 10:00 | ●保育園設計の考え方

くじら雲の印象 その2

 土や緑の少ない都市部でも、いのちに触れる体験をしてもらおうと、建築設計の傍ら、兵庫の都市部で、保育所ビオトープづくりに携わっている。本ワークショップの第2回でご紹介した「N保育園」もそのひとつで、保育士、法人理事の皆さんによるワークショップで図面を描き、池、水路、棚田を、こどもたちと一緒に造った事例だ。依田さんに「都会でもできるんだという、いい事例でした」との感想をいただいた。
 しかし、闇雲にハードとしてのビオトープを造ればそれでいいわけではない。設計者の悪癖であるが、作りっぱなしが実に多い。ビオトープは「池」という形態で普及しつつあるが、あくまで人工物であり、完全に自然化するのは難しい。干上がったり、あおこが大量繁殖したり、維持していく過程に様々な問題が発生する。造ることは簡単で、小さいものなら、こどもたちと一緒にのんびりと作業しても、1日あればできあがるのだが、維持していく保育士さんは、たいへんなのである。

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2018-07-30 16:52 | ●保育園設計の考え方

くじら雲の印象 その1

 「20人にしているんです。これより多くなると、こどもたちが1日をどう過ごしているか、わからなくなるんです。」くじら雲の定員を尋ねたとき、依田さんは、このような答えを返されたと記憶している。法定の最低基準に従って保育士数や、児童数を決めている、大方の保育所とは違い、明確な目的を持って決められた定員だ。芋を洗うような、都市部の保育所とは雰囲気が違う。くじら雲のような保育が、認可を外れないとできないというのは、なんとも歯痒い。
 焚き火スペースがよかった。適度な大きさで、背面が小さな崖になっているので、開放的でいて、かつ包まれたような空間になっている。本当に羨ましい場所だ。そこで、小さく穏やかな声で、輪になったこどもたちに話し掛けている依田さんの様子を見て、「保育」ではなく「当たり前の暮らし」を感じた。今までに見たいくつかの保育所では、大声で呼び掛ける保育士さん、という印象しかなく、保育所はこどもたちの「暮らしの場」という言い回しを、きれい事だと思い始めた矢先のことで、うれしかった。
 多くのこどもたちのリュックには、鈴がついている。こどもたちに尋ねると、熊除けの由。生きるための知識を、しっかり身につけている様子が伺えた。熊が出るほどの自然環境は、都心部のこどもたちから見れば、羨ましい限りだ。


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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2018-07-20 13:12 | ●保育園設計の考え方

「めぐみ幼稚園」様が「スクールアメニティ2018年7月号」に掲載されました。

「日本基督教団 茨木教会附属 めぐみ幼稚園」様が「スクールアメニティ 2018年7月号 Vol.33/No.388 (-事例で見る- 幼児教育・保育施設の環境について)に掲載されました。

掲載ページはこちらです。


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# by chibicco-plan | 2018-07-06 14:02 | ●お知らせ