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保育園の園舎建築の設計専門家・ちびっこ計画の日々

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第22回木材活用コンクール受賞決定のお知らせ

4月1日、第22回木材活用コンクール受賞決定がプレスリリースされ、木質開拓賞「日本木材青壮年団体連合会会員賞受賞」を受賞することが決定いたしました。
今回受賞が決定したのは「きのぼりほいくえん」で、「社会福祉法人しらゆり会」様、「西田工業株式会社」様、「株式会社徳田銘木」様、そして私たち「ちびっこ計画」の共同によるものです。
表彰式等は後日実施される予定です。

木材活用コンクール公式ページは、
こちらです。

受賞作品は、
こちらです。

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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2019-04-05 15:02 | ●お知らせ

「めぐみ幼稚園」様について NO.4

「本物」を使う
 私たちの設計スタイルは、園の一日の生活の様子を拝見する生活調査と、先生方からお聞きするご要望、そして教諭や保育士の皆さまとのワークショップの成果などを材料にして、正解へとにじり寄っていくというものなので、あまり冒険的な設計にはならない。私たちは、保育の質というものは、ソフトとハードの総合点で決まるものだと考えている。ソフトである保育のやり方に、ハードとしての建築が寄り添っていなければ、質の高い保育にはならないのは当然のことで、それはそのままこどもたちの不利益に直結する。そんな中、少し頑固に提案させていただくことがひとつだけある。こどもたちのために、「本物」の材料を使おうということだ。
 私たちが、「本物」ではないと考えるのは、木目調ポリ合板とか、フローリング調ビニルシート等の、いわゆる「似せもの」のことだ。残念なことは、「本物」の材料の物性が、ほとんどそれに劣る上、価格も高いという点である。
 こどもの建築では、木は本物の代表格でもあると同時に敬遠される材料の代表格でもある。裸足保育をする園では、床に木を使うと足の裏に削げが刺さる。板張の節で怪我をする。丸太の背割りに手を突っ込んで抜けなくなる。木はメンテナンスが必要だし、掃除も大変だ。家具を引き摺れば木の床は傷だらけになるし、物を当てれば木の壁はへこむ。敬遠される理由を挙げれば限がない。「本物」には、必ずリスクが付きまとう。なぜ、それでも「本物」にこだわるかというと、大人として、そして子の親として、こどもたちが「本物」を知る前に、似せものを見せたくないと考えるからだ。そしてもうひとつ、「本物」につきまとうリスクの裏には、子どもたちの成長の機会が隠れているからだ。めぐみ幼稚園では、丸太の背割りでの怪我や、板張りを汚したり痛めるなどの失敗を、こどもたちの成長に資する自然物の教えとして、積極的に捉えていくことが確認された。
その一方で、保育室はよごしてなんぼという側面もある。床や壁に木材を多用すると、誰しもお部屋を美しく保ちたいという気持ちがあるから、せっかくきれいにできあがったお部屋を汚してはいけないと、自然に子どもたちの行動を制約するような保育になり、子どもたちが窮屈な生活を強いられるケースも多く、それでは本末転倒である。水は絵の具などを多用する製作遊びを、汚れを気にせず、思う存分楽しむことができるよう、保育室の床はビニルシート、壁はビニルクロスで仕上げ、清掃を容易に行えるようにした。材料ひとつで保育が変わってしまうのである。保育の考え方に応じた適切な材料選定は、とても重要だ。


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保育園、保育所の設計専門
ちびっこ計画 / 大塚謙太郎一級建築士事務所
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# by chibicco-plan | 2019-04-02 10:00 | ●保育園設計の考え方

「めぐみ幼稚園」様について NO.3

30本の丸太、30通りの姿
 赤いもの、白いもの、あばたのあるもの、節のあるもの、つるつるのもの、ぼこぼこのもの。様々な表情を見せる30本の丸太群が、この園舎の大屋根を支えている。均質化の時代を生きる子どもたちに、ONLY ONEになれと歌い聞かせるのなら、違いこそが本物の証だということを、私たち大人は彼らに伝えなければいけない。京都北山から伐り出された様々な表情をもつ30通りの姿を持つ丸太群は、違うことの美しさを子どもたちに黙したまま語りかける。目で見、肌で感じ、ここに暮らす子どもたちが違いを認められる大人に育っていく、その一助になればとてもうれしく思う。
『公共建築物等における木材利用の促進に関する法律』の施行より8年、民間の幼稚園や保育所の木質化も、徐々にではあるが進みつつあるようだ。法制化が遅すぎたという感は否めないが、たいへん好ましいことだと思う。
 しかし、ご承知の通り、幼稚園や保育所をはじめとする乳幼児のための建築では、2階以上に保育室等を設けようとすれば、防火上の制約が課せられ、丸太を柱として使うことができなくなる。保育所はもちろんのこと、特に幼稚園では大きな運動場が必要で、市街地での限られた敷地面積では、平屋建てで計画することが難しく、その意味において、丸太柱が織り成す保育空間は贅沢な造りだといえる。
 30本の丸太のうち、最も太くて長いものが、西端にある「いのりのおへや」の8本だ。直径およそ40cm、高さは5mを超える。身長1mのこどもたちから見れば、「長い」というより「聳える」に近いのではないかと思えるそれを、てっぺんまで登りきってしまう子がいるらしい。それも一人や二人ではないとのこと、先日お訪ねしたときも二人が二本に分かれてチャレンジ中だった。背割りに手を掛けて、両足で丸太を挟みこんで、器用に登っていく。想定外である。きっと天井に達した時の達成感は素晴らしく大きなものに違いないし、眼下に大人たちを見下ろす気分はさぞ爽快だろうと思ったのだが、よくよく考えてみると、柱に登るこどもは、そのようなことで登っているのではなく、実は猿が木に登るが如く、動物的な本能が作用しているだけなのかもしれず、こどもの行動をなんでも意味付けしてしまおうとする、退化した大人の貧困な発想に我ながら呆れた。もしそうだとしたら、登ることを制止することは、動物的本能を抑止するということなる。とにかく、めぐみの保育は、この想像を超えたこどもたちの行動をしっかりと受け止め、それを受容する。その懐の深さが、めぐみ幼稚園の大きな魅力のひとつだと言える。彼らが大人になって、その柱と再会した時、その丸太の変わらぬ存在感と重ね合わせて、自身の存在を再確認することができるのではないかと、思ったりしている。人生の拠り所として存在し続けることもまた、園舎に与えられた大きな役割のひとつだろう。


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# by chibicco-plan | 2019-03-26 10:00 | ●保育園設計の考え方

「めぐみ幼稚園」様について NO.2

夢を摘み取れば
 当初の設計コンペ時にご提案差し上げた案の床面積は、実は倍近くあった。圧倒的な予算超過からスタートした設計は、先生方の夢をひとつずつ摘み取っていく作業に他ならなかった。予算の中に本当に納まるのかという不安の中の辛い作業だったが、無駄を削ぎ落とすごとに引き締まり、かえって本当に必要なものがはっきり見える明快なプランとなった。広いデッキと丸太柱、小さなかくれが、そして天上からの光が降り注ぐ「いのりのおへや」。元気な時、沈んだ時、皆といたい時、ひとりになりたい時、感情を制御することを覚えていく子どもたちに、時々の気持ちによって居場所を選択できる様々な性格の空間を設えた。

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# by chibicco-plan | 2019-03-19 10:00 | ●保育園設計の考え方

「めぐみ幼稚園」様について NO.1


「日本基督教団茨木教会附属めぐみ幼稚園」様は、大阪府茨木市の私立幼稚園の中で、最も古い幼稚園である。その創設は日本が戦争に敗れ、荒れ果てた社会の中で、1946年(昭和21年)幼い子どもたちにキリストの愛を届け、明日への希望を与えたいと願い設置した。幼児の望ましい活動を幼児の望ましい自由な触発を促すために適した環境づくりを設定して、子どもたちがのびのびとした1日を過ごすことができることを努めている。
いろいろな素材に触れ、自由な発想のもとに表現活動することは、創造する喜びや楽しさを知ることになる。新しい園舎、園庭では園の施設や、園庭の遊具を使い身体を活発に動かして健康な身体に成長させるため、今回のより充実した施設環境の実現へ向け、全面
改築した。
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# by chibicco-plan | 2019-03-13 14:20 | ●保育園設計の考え方